お知らせ詳細
愛媛建設組合:労働安全衛生講習会を開催いたしました。
2025/07/09
愛媛建設組合 組合員の皆さま
愛媛建設組合では、令和7年6月1日(日)に一人親方労災保険にご加入の組合員さまを対象に、ウェルピア伊予にて労働安全衛生講習会の開催と講演後に健康診断を受診していただきました。
講師には、労働安全コンサルタントの山本昌弘氏をお招きし、『高齢作業者の労働災害防止、脚立・移動ハシゴの安全作業、熱中症法改正』をテーマに講演をおこなっていただきました。
高齢作業者の労働災害防止については、まず、年層別・業種別災害発生状況をグラフによって分かりやすく説明があり、高齢労働者に多い労働災害として、つまずき・転倒・腰痛・墜落・転落が上位を占めており、自身でおこなえる防止策や作業時間の短縮・時間帯の配慮等、高齢労働者に配慮した職場改善としてエイジ・フレンドリー職場の形成ガイドラインを紹介いただきました。また、墜落・転落災害防止として、脚立・移動ハシゴの適正使用を現場写真を使っての解説だけでなく、実際に脚立を使い実演を交えて解説いただきました。脚立の上での作業時は、天板を含めて上から3段目(210cm以下は2段目)以下の踏ざんに乗り、天板や踏ざんに身体を当て、安定させた状態で作業する等、改めて適正使用を確認する機会となりました。
続いて、開催日より改正された熱中症の法改正、重症度における対応、対策についてお話がありました。労働安全衛生法規則の改正は、熱中症の自覚症状を有する場合、または熱中症が生じた疑いがあることを他者が発見した場合、報告体制を整備・周知しなければならないこと、熱中症を生じる恐れのある作業をおこなう時は、あらかじめ作業場毎に作業からの離脱・身体の冷却・必要に応じて医師の診察処置を受けさせること・症状悪化の防止のために必要な措置の内容およびその実施に関する手順を定め、従事者に対し、措置の内容および実施に関する手順を周知しなければならない等、組織的に実施し、重篤な状況に至る前に予防しようというものです。また、重症度による症状・救急措置・判断を挙げられ、初期症状が確認できた時に、いかに早く処置をするかが重要であること、無理をして重篤な状況に至った場合は死に至る、あるいは障害が残るリスクもあること、今回の法改正を機に熱中症予防を再度見直し、安全作業で臨むよう意識することの説明がありました。
約1時間半の講演でしたが、講師の実際の現場写真を使った分かりやすい解説に、参加された組合員の皆さまは熱心に耳を傾けられていました。今回の労働安全衛生講習会が組合員の皆さまにとって、労働災害を防ぐための日常の安全作業に少しでもお役に立てれば幸いです。
組合ではこれからも、一人親方労災保険に加入されている組合員さまを対象に、安全衛生の啓発につながるよう、より良い講習会を企画・開催して参りたいと考えておりますので、次回のご参加も職員一同心よりお待ちしております。
愛媛建設組合 職員一同